こだわりの要塞へ…
ポン十勝川
・【7月】に来たときは残雪とガスで圧倒的な景観を持っていたF3ポン十勝川要塞も実際はこじんまりとしたポン(小)要塞だった、厳しそうに見えたF2は階段状、樋状の滝が埋まっているのでは期待したところはただのガレ
・唯一の核心部F3は20m下降するなら50mロープいるかも、F3は左岸大高巻き右岸から高巻きも出来ると思うが…直登するなら滝はカブっているのでワンポイントで滝の左側の岩壁をショルダー等でなんとか上がり滝に向かいトラバースのち滝上部の左側から抜けると思うが何とも言えずとりあえず強いハートは必要だと思う、岩壁ハーケン刺さりにくくこの要塞は意外と弱点が無い
・何度も来るようなおすすめの沢ではないと思うが個人的に満足、そういえばくま痕がかなり多い
・Co1962に上がるCo1850位のザレ地帯はハーフパイプ状のザレで傾斜有り滑って滑落も有りそうな雰因気で右の尾根に逃げた、結構ヤバいのかもしれない
美瑛岳
【標高】 | 2052m |
【三角点】 | 二等 帯経しけ(オビタテシケ) |
【アイヌ】 | 美瑛 ピイエ/油ぎっている |
【一口】 | 旧 西オフタテシケ山 |
【ルート】 | ポン十勝川 |
【距離】 | 15㌔ |
【タイム】 | 登りは5h半位 下りは4h位 |
【メモ】 | 7月ならやや凶悪で雄大なF3が楽しめその後はひたすら残雪歩きになると思う、9月は涸沢でそんなに難しくない、F3は20m |
【メモ2】 | 麓橋より上は一切魚がいない |
麓橋6:40~ 美瑛岳12:20/12:30~ 麓橋16:00 オギと
<Slide Photo>
地図を眺めて見つけたポン十勝川の要塞マークが気になり今年の7月に訪れ不気味なガスの中で残雪の残る圧倒的な景観のF3要塞が忘れられずオギとの都合が付いたので紅葉狩りも兼ねて再訪した、前日に変態セブンでの相変わらずの宴で夜更かししたため当初予定の下メットク川~ポン十勝川からのポン十勝川ピストンに変更するが結果として結構時間が掛かったので周回していたら下山遅れになったのかもしれない良い判断だった、下メットク川他は来年以降に元気があればやろうと思う
スタートからくまの気配濃く奇声を発しながらの遡行となる、40分程で水は涸れそこから40分程でF1に入る、水が涸れると小滝は更にやさしく感じ左岸からあっさり突破ししばらく歩くとF2が見える、F1F2間の残雪期に見えた樋状のものは実はただのガレだったというオチだった、F2は階段状になっておりなんら難しくなく直登する、すでに水は涸れているが景観は良い、巨石のCsを越えると待望のF3であったが残雪が無く天気が良いと割とありふれたサイズの要塞でこんなに小さいものだったのかと拍子抜けしたところがあった、直登はかぶっているので難しく左右どちらからも巻けそうで右岸から巻こうかと思ったが左岸のグズグズを登り岩壁に取り付き弱点を探すもハーケンが効かず攻めれず岩壁の抜けそうな所も無かったので左岸を大高巻きする、灌木とハイマツが混んでおり難しくはないが疲れた
F3を抜けると完全な涸沢ではじめに見えた美瑛東側の紅葉とえぐれた沢筋が大変見事な景観を醸し出していた、樹木がややかぶる沢筋を詰めるとガレの源頭に当たりCo1750位から尾根寄りに詰めると稜線に出る、稜線からも見えるものだが道中に見えたポン十勝川周辺の鮮やかな赤の紅葉はフレイミーで抽象画の水彩のような景観で周囲でも際立っていた、自己満足にすぎないのかもしれないがこの美しい紅葉のポイントを遡行し道中にその紅葉を愛でることが出来る沢登りは稜線から見る同じ景色でも心に響くものが圧倒的に違う沢登りの特権だと思っている
稜線に出るとやたら寒く雨具を着る、近いと思っていた美瑛岳も思ったより遠く実はお互いピークはどうでも良いと思っていたが時間にも余裕があるのでポン十勝川劇場の一つの幕としてピークを踏んだ
下降は特段難しい所は無くF3は懸垂で降りる、滝は20mあるので50mロープが有れば楽に降りれる、滝はハングしているところがあるので初心者の懸垂ではヒヤリとするのかもしれない、F1・2はクライムダウンする
今日は何だかとても疲れたので最後はほぼ無意識のまま歩き麓橋に到着する、たぶんポン十勝川はガレが多かったので意外と歩き難かったのかもしれない、今年はトノカリ周辺を探索したが下メットク川が残りおそらくは滝の少ないガレ沢だと思うがオプタテの爆裂火口の沢もいつかは遡行してみたいものだと思っている、滝が無かろうが水が涸れていようがどんな沢に来ても後悔したことは今まで一度も無い、だからこそ色々探検するのも面白い!
【R3.7/11 Co1340まで】
あっ!!気狂いの十勝ポンだ!
ポン十勝川
・序盤のチョロ川からは全く想像できない核心部、地形図見たら面白い
・麓橋から入渓後から両岸交互に明瞭なけもの道が有り使うと結構短縮になる
・Co1250~の核心部は要塞の如し景観で圧倒される、残雪が無くなるのはたぶん9月前位かな?F3付近は下手したら万年雪か?
・F1 10m位の3段スラブ直登簡単、F2(15m位?)滝雪渓使い途中から登る取り付き不明だがおそらく登れる滝だと思われる、F1~F2間に埋まっていたが長い樋状のナメ?らしいものが見えた、F3雪渓で埋まり下は見えないが中間がカブっており確保して登ると思われるシャワーになるかも
・F3巻くなら右岸からの大高巻き、Co1340までしか行ってないが上部は滝は無いと思われるが…?今時期なら美瑛の下降にも使えそうだが
・滝は3つと少ないが個人的にはかなりエキサイトした、そして要塞のような核心部の景観は自分はあまり見た事が無く感動した
林道
せっかくの機会トノカリ林道周辺の簡単な探索をした
・【トノカリ林道】=かなり良好
・【ポン十勝川林道】=かなり良好、麓橋とレイサクベツ林道中間位でくま目撃、実際に見たのはレイサクベツ林道分岐まで、おそらく十勝ダム湯の滝雨量観測所まで整備されて行けるのでは?
・【トノカリ第2分線林道】=ポン十勝川林道まで連結良好、途中の三股橋分岐とトノカリ第1分線林道は通行止め
・【レイサクベツ林道】=通行止め
・【シートカチ支線林道】=北電測水所で通行禁止
・【ペンケニコロベツ林道・パンケニコロベツ林道】=現在工事中、おそらくシートカチ第6支線林道十勝ダム湯の滝雨量観測所のアクセスのための林道整備かと思うので整備してもゲートは開かないのでは?良く分からない
【ATTACK十勝連峰・トムラウシ山】より、沢・橋・林道ここまで丁寧に書いている地図はとても重宝する
ポン十勝川
【タイム】 | 麓橋~Co1340 3h半程
Co1340 ~麓橋 1h半 |
【距離】 | 7㌔ Co1340まで |
【メモ】 | ここらの沢中弛みが多そうだけど結構おもしろいんでないかな?8月末位になると雪渓も消えそう |
麓橋8:10~ Co1340 11:40/12:00~ 麓橋13:20 オギと
<Slide Photo>
前日の【トノカリ】の泊り周遊が出来なかったのでとりあえずポン十勝川の核心部と思われるCo1340まで行こうということになった、相変わらず天気悪くまた一日霧ション地獄
林道は上記の通りで麓橋から入渓した、P場所が無いので近くの林道の脇に止める、帰りに林道探索していたら付近でくまがいたので何だかこの辺りの林道は歩きたくなくなった
入渓直後から荒れたチョロ川で記録も見当たらないので定天の【イワナ沢】並のブタ沢かと思ったがCo1160辺りでいきなり3段のスラブ滝F1が現れる、簡単な滝ではあったがブタの渓相に飽きていた所だったので見栄えがとても良く【三峰右】のミニ九重の滝のようだ、その後雪渓で埋まったがすぐにややスラブチックなF2が出現し雪渓で半分埋まっていたが15m位はあると思う、雪渓の口が嫌な開き方をしていたのでおそるおそる右岸から巻き気味に上段から取付く、下部は不明だが問題なく取り付けると思われ足場はしっかりしているが若干傾斜がありホールドが思ったより乏しいかったかも
F2の手前には雪渓に埋まっているが樋状の長いなめが見えた面白そう、F2後には巨石が表門のように聳え立ち巨石のチョックストンが行く手を阻んでおり右岸は簡単に巻け左岸は泥と浮いた岩で左岸から上がる、チョックストンの間から行けそうだが動いたら間違いなく死ぬと思うのでやめた、巨石が連なりF3手前のかなり急な雪渓と合わせて要塞のような圧倒される景観だった、そういえばこの辺りは要所で雪渓の口が開いているので少し恐ろしく落ちたら上がれず死ぬと思う、オギがガオっているのが面白かった
F3手前の雪渓は急傾斜で6本爪では怖く右岸の草付から回り込み雪渓の左端から要塞の際の雪渓裏に取り付き隙間を縫って地形図上の滝マークのF3に向かう、不安定なブリッジが有り下を通過できず雪渓の上に上がりF3とご対面する、下部は埋まっており長さを鑑みると手前にもう一つ位滝があるのかもしれないが良く分からない、F3は中間がカブっており確保が必要と思われシャワーにもなる、巻くなら右岸の灌木を使い大高巻きになると思う、今は雪渓があるので1箇所岩の隙間から簡単に上がれそうなところはあった
F3越えれば地形図上で見る限りおそらくまともな滝は無く雪渓に埋まると思われるのでここで引き返し、右岸の灌木を使い雪渓に降りてF2も右岸巻きF1はクライムダウンした、昨日のトノカリと違い水量の少ない河原は捗り1h半程で橋に戻った、下降に使うための沢だったので思わぬアトラクションに痺れた、トノカリと合わせてよい沢だと思う、この辺りは中弛みが多そうなイメージがあるが自分はチョクターズでは無いし手垢のついてない緩めの冒険のような沢旅が好きなのでこの付近の沢を開拓してみようもしかしたらトノカリ周辺には夢が詰まっているかも!?
下山後に久しぶりに筋肉ラーメンを食べたら脳みそがトロリ、清水にお越しの際は是非筋肉ラーメン「寶龍」にお越しください